バーチャルからリアルへ③ 経済成長拡大の終焉!?

胃がん退職者

2008年09月27日 10:15



秋の実り、姨捨棚田


お金(金融)、証券、保険などは、そもそも人間の生活を豊かにスムーズに進められるようにと生まれたもののはず。


現代ではノーベル経済学賞も受賞した高名な学者などにより、“リスク回避”と称される大変複雑なリスク分散投資システムが開発されて、高度に運用されていると説明されてきました。しかし至近のアメリカバブル崩壊の報を聞くと、それは単にリスクを巧妙に隠蔽していただけに過ぎないという事を、白日の下にさらしたという思いがします。


バブルが膨らむだけ膨らんで挙げ句の果てにそれが弾けたら、結局は借金棒引きにしてチャラ、これは正に歴史の教科書に載っている鎌倉・室町や江戸時代の徳政令と同じではないかと気が付く始末。振り返れば、西洋ではシェイクスピアの「ヴェニスの商人」、日本では江戸時代・井原西鶴の「世間胸算用」などで描かれているように、お金にまつわる問題は、古今東西を問わず人間にとって大変悩ましい問題なのかもしれません。


今回それに拍車を掛けたのがIT技術の発達。過去何度か繰り替えされたバブル以上に急速に加熱、そして過剰な反応を大規模に引き起こす立役者。大変便利で人類の生活を一変したIT技術が持つ諸刃の剣。


そしてさらに今回は、リセットしてまたやり直せばいいと単純に行くかどうか。ひたひたと押し寄せる地球温暖化、食糧・資源不足という未曾有の問題が人類に突きつけられている事が大きな違い。もはや拡大一本槍の経済成長は望み得べくもない状況。国際分業により日本は工業製品を輸出し、農産物は輸入すれば良いという日本の拠ってきた自由貿易の大前提は、今や大変危ういのかも知れません。

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