バーチャルからリアルへ② ふるさと回帰フェアに参加して

胃がん退職者

2008年09月21日 23:58



「第4回ふるさと回帰フェア」での長野県関係コーナーの賑わい風景


日本の移住・交流関係の一大イベント「第4回ふるさと回帰フェア」が9月19日から20日、東京大手町で開催されました。私は今年で3回目の参加になります。


残念ながら前夜祭が開催された19日午後、東京は台風13号の影響で激しい雨となり、翌20日に歩行者天国で予定されていた、毎年多くの来場者を引きつける好例の福島県いわき市提供、サンマの振る舞いや、全国各地からの特産品産直市場が中止となってしまいました。そのため人出が心配されましたが、20日は朝から雨は上がってまずまずの人出となりました。逆に人寄せ目当てのイベントが無くなった分、駆けつけたほとんどの来場者は、真剣に移住・交流を考える人達だったとも言えるかもしれません。


長野県関係では、長野県 長野市 「楽園信州」推進協議会 松本市 駒ヶ根市 中野市 飯山市 佐久市 原村 白馬村 栄村 と例年を上回る11団体が出展し、移住や就職など関連する各種相談に対応していました。首都圏に近いということもあるでしょうが、会場では長野県関係ブースへの来場者の多さと勢いが印象に残りました。


さらに今回参加してみて特に感じたことは、講演会やセミナーに立ち見も出るくらいに大勢詰めかけた皆さんの、大変静かでは有るけれど、逆に熱い眼差しでした。言わば昨年まではメディア中心の、話題だけが先行していた感のある「ふるさと回帰・移住・交流運動」でしたが、今年はかなり様変わりして、いよいよ地に足の着いた息の長い本物の運動へと変わりつつある事を、実感させられたという気がします。


それはお金や効率・経済性のみを追求してきて、とどのつまりは一億総不安性・鬱病とも言われ、また人間が生きる根源とも言える安心・安全な食料確保への不安など、悩める現代日本・世界にあって、人の幸せとは何か?を多くの人が考え始めている証左かも知れません。そして効率のみ重視されて戦場のようでとても息苦しく、人間関係の希薄でバーチャルな都会を離れ、本来人間が持つアナログ的でリアルな感性に合う、田舎を目指す人達が増えていると言うことなのではないかと思います。

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