2007年10月08日

池田理代子氏「ふるさと回帰フェア」で田舎を大いに叱る!?

池田理代子氏「ふるさと回帰フェア」で田舎を大いに叱る!?

順番は前後しますが、5日夕方から同じく大手町の日経ホールにて、
「ふるさと回帰フェア」の前夜祭として開催されたシンポジウムで、
「ベルサイユのばら」の作者として有名な漫画家で、
最近では声楽家としても精力的な活動をされている池田理代子さんが、
パネラーとして参加されたパネルディスカッションを聞きました。


池田さんは東京と八ヶ岳山麓別荘(すみません、長野県かは確認しておりません)
のいわゆる二地域居住実践者で、
さぞかし田舎暮らしの良さをアピールされるのかと思っていましたら、
冒頭からその予想は見事に裏切られました。
「田舎は純朴と思っていたけれどそうではない」、
最初は何のことかと思いました。その真相とは。


池田さんは別荘を空ける間、地元の人に管理をお願いしていたそうです。
ある日その別荘に戻ってみると、部屋が荒らされていた。
それでよく調べてもらうと、びっくりした事がわかった。
管理を任されていた人が、自分も外出したり留守する時に、
知り合いの主婦に管理の仕事を孫請けに出していた。
その主婦が事もあろうに、携帯出会い系サイトで知り合った後の出会いを、
池田さんの別荘でしていたらしい。
「こんな所まで」と池田さんの怒ること、聴衆も冒頭から予想も出来ないことで、
戸惑っていたとおもいます。


田舎と言えども現代の悪しき風潮からは、免れることは出来ないのでしょう。
ただ私はその時思ったのです。
「例え田舎といえども完全な理想郷はあり得ない」。


例を出して誠に恐縮ですが、長野県と似た状況にある東北のある県は、
全国でも人口当たりの犯罪率の低さが、日本で1,2の安全な所、
またおいしい米どころ、おいしい魚の豊富な豊かな県です。
ところがその中でも正に日本の田舎の典型のようなところで、
何でというような悲惨な幼児連続殺害事件も起きました。
また自殺率が全国1位、出生率全国最下位、自然増加率全国最下位、
婚姻率全国最下位、これは何を物語るのでしょうか。
断言は出来ませんが、濃密で変化の少ない人間関係、
これは一方で波風の少ない穏やかな生活空間をもたらしますが、
それは一方で昔からのしがらみに縛られた窮屈な空間とも言え、
そこに悪しき現代の風潮も確実に蝕んでいて、
そのアンバランスに住民は翻弄されている面があるのではないでしょうか。


ですから私は広く色々な人、色々な地域と交流することが
絶対に必要だと思うのです。正に私がNPOを立ち上げた趣旨もそこにあります。
地域を出て行く人もいるでしょうから、それに代わる新しい人も
幅広く積極的に迎え入れる。
育った環境や考え方の違う人もいるでしょうが、
積極的に交流することで、それがお互いに適度な緊張感と、
相手への配慮を育むと思います。そしてそれが地域全体に好循環を
もたらすと思います。もちろん現実はこのように単純ではありませんが、
原理はそうだと思うのです。


実は先程の東北の県では数年前から県上げて、
真剣に自殺予防と移住対策に乗り出しています。
そして確実に改善が見られていると聞きます。
汚名を返上する日も近いのではないでしょうか。


冬季オリンピック以後、一部を除いて人口減少と沈滞する経済が続く我が長野県。
あいつが悪い、こいつが悪いと人のせいにしているときは終わりました、
一人一人が自分の出来ることから始めるときだ、
という思いを強くして私はシンポジウムを後にしました。


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Posted by 胃がん退職者 at 22:49│Comments(0)田舎暮らし
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